日本の新型コロナウイルス対策の途中結果(人命編)
我が国では1月16日に新型コロナウイルスの感染者が初めて確認され、既に半年以上が経過している。
色々対策を打ち出していたが、ここらで一度その結果を振り返りたいと思う。
国別比較
人種、気候、衛生環境など全く異なるので、国別比較する意味に疑問を持つかもしれないが、政策の違いももちろん影響しているので参考までに。
以下の表はニュースで話題になっていた(と個人的に思っている)主要国の結果である。
死亡者数のデータは厚生労働省発表(8月30日版)のもの。
|
人口 |
死亡者数 |
100万人あたりの死亡者数 |
台湾 |
23,780,000 |
7 |
0.29 |
4,886,000 |
22 |
4.50 |
|
韓国 |
51,640,000 |
323 |
6.25 |
日本 |
126,500,000 |
1,264 |
9.99 |
5,368,000 |
264 |
49.18 |
|
ドイツ |
83,020,000 |
9,299 |
112.01 |
フランス |
66,990,000 |
30,596 |
456.72 |
アメリカ |
328,200,000 |
182,761 |
556.86 |
10,230,000 |
5,821 |
569.01 |
|
ブラジル |
209,500,000 |
120,262 |
574.04 |
イタリア |
60,360,000 |
35,473 |
587.69 |
イギリス |
66,650,000 |
41,585 |
623.93 |
インフルエンザとの比較
新型コロナウイルスの脅威度を議論する際にこの比較はよく使われている。
こちらも緊急事態宣言の有無、ワクチンの有無、特効薬の有無、生活様式の違いなど色々異なる点があり、比較する意味が分からないかもしれないが参考までに。
以下のグラフは2000年以降のインフルエンザによる死亡者数である。
データは厚生労働省発表のもの。
前年度比較
新型コロナ発生以前と以後で死亡者が増加したかどうかが一目瞭然の最も分かりやすい比較である。
ちなみに補足だが、高齢社会の日本では死亡数が年々増加傾向であることも留意されたし。
まとめ
大雑把な比較であったが、
・世界的に見ると死亡者が少ない方
・毎年流行するインフルエンザの死者数と同レベル
・大量の隠れコロナ死者はありえない
ということが理解できたと思う。
つまり色々文句を言われていた日本の新型コロナ対策は「人命」に着目して結果を見る限り、よくできていたと言えるだろう。